Google Geminiを使っていると、昨日まで相談していたチャットが見当たらなくなったり、長文の途中で回答がストップしてしまったりして焦ることがありますよね。
Geminiで前回の続きから会話を再開させるには、サイドバーの履歴機能や適切なプロンプトを活用するのが一番の近道です。今回は、Geminiの途中から続きを再開するプロンプトの書き方やトークン上限の仕組み、会話の分岐機能、さらにはアクティビティの保存や履歴の復元方法まで、分かりやすくまとめてみました。
この記事を最後まで読めば、途切れてしまった会話を綺麗に復活させたり、大切な対話ログをしっかり管理できるようになるはずです。さっそく手順をチェックしていきましょう。
- サイドバーやアクティビティ設定からGeminiの会話を再開する基本手順
- 途中で止まった回答を綺麗に続きから生成させるアンカー指定プロンプト
- コンテキストの混乱を防いで思考を整理するチャット分岐機能の活用法
- アカウント間の会話共有や履歴が消えたトラブル時の具体的な復元手順
Geminiで前回の続きから会話を再開する基本手順
Geminiで以前のやり取りを呼び出して作業を続けるには、基本的な操作手順と設定を押さえておく必要があります。まずは最も標準的な再開ステップから確認していきましょう。
サイドバーのチャット履歴から探す方法
Geminiで過去の対話を再開する最もシンプルな方法は、画面左側に表示されているサイドバーの「最近」セクションを利用することです。
スマホアプリの場合は、画面左上のメニューアイコン(3本線)をタップすると履歴一覧が開きます。ここに過去のスレッドが時系列で並んでいるので、該当のチャットを選択するだけで、すぐに前回の続きからやり取りを再開できます。
過去のスレッドを開いたら、メッセージ入力欄にそのまま次の質問や指示を入力すればOKです。AIはこれまでの文脈をしっかり記憶した状態で回答してくれます。
ここで知っておきたいのが、サイドバーに表示されるスレッドの順序や管理仕様についてです。Geminiでは直近でやり取りを行ったチャットが自動的に一番上にスクロールされて並ぶ仕組みになっています。そのため、数日前や数週間前に作成したチャットであっても、一度開いて「こんにちは」と一言送信したり、新しい指示を打ち込んだりすると、一気に最新の履歴として最上部に浮上してきます。
また、パソコン画面で作業を行う場合、サイドバーが折りたたまれて非表示になっているケースも少なくありません。画面左上のメニューボタン(ハンバーガーアイコン)を押すことでサイドバーを開閉できますので、履歴が見当たらないと感じたときは、まずメニューが閉じられていないかを確認してみましょう。長期間にわたって進行しているプロジェクトや、定期的に参照するプロンプトのテンプレートなどは、毎回検索する手間を省くためにも、サイドバー上の履歴をしっかりと活用する習慣をつけておくのがおすすめです。
さらに、複数端末での同期性能も非常に優れています。たとえば通勤時の電車内でスマートフォン(iOS / Android)のGeminiアプリから質問を投げておき、オフィスや自宅に到着してからパソコンのWebブラウザでGeminiを開くと、端末を超えて全く同じスレッドがそのまま同期されています。わざわざデータを共有したりテキストを転送したりする手間をかけることなく、シームレスに前回の続きから思考を再構成して作業を継続できる点が、Googleエコシステムならではの強みと言えるでしょう。
もしサイドバーのリストが長くなりすぎて目的のチャットを見つけるのが難しくなった場合は、ブラウザのページ内検索機能(Ctrl + F または Cmd + F)を使ってキーワードを検索するのも有効なテクニックです。タイトルに含まれる特定の単語を検索することで、過去の膨大な対話データの中から一瞬で目的のセクションを特定して再開することができますよ。
アクティビティの保存設定を確認する手順
サイドバーに過去のチャットが表示されない場合、Googleアカウントの「Gemini Apps アクティビティ」がオフになっている可能性があります。
この設定が停止していると、ブラウザを閉じたりセッションが切れたりした段階で履歴が保持されず、前回の続きを開くことができなくなってしまいます。
設定状況を確認する手順は以下の通りです。
- Geminiの画面左下にある「設定」アイコンをクリック
- 「アクティビティ」を選択
- 「Gemini Apps アクティビティ」が「オン」になっているか確認
ここがオフになっている場合は、オンに変更しておくことで次回から自動的にチャット履歴が保存されるようになります。
Googleアカウントのアクティビティ管理は、プライバシー保護と利便性のバランスを保つための重要な基盤です。Gemini Apps アクティビティ機能がオンになっていると、あなたが入力したプロンプトやAIから返された回答、さらにはアップロードした画像などのデータがGoogleのアカウント情報と紐づけられて安全にストレージへと保存されます。これにより、どの端末からログインしても過去の文脈を再現できるようになるわけです。
一方で、セキュリティポリシーや個人の設定によっては、このアクティビティの自動削除機能が有効になっているケースがあります。例えば「3ヶ月以上経過したアクティビティを自動削除する」といった設定が有効になっていると、一定期間が過ぎた古いチャット履歴が順次消去されてしまいます。長期間にわたるプロジェクトで過去ログをずっと保持しておきたい場合は、自動削除の期間を「削除しない」または長めの期間に設定変更しておく必要があります。
また、企業の組織用アカウント(Google Workspace)を利用している場合は、管理者のポリシー設定によってアクティビティの保存機能自体が制限されていることも珍しくありません。個人用アカウントでは問題なく履歴が残るのに、社用アカウントだとページを更新するたびにチャットが消えてしまうという場合は、システム管理者が機能制限をかけている可能性を疑ってみましょう。
アクティビティ設定画面では、過去に利用したすべてのログを個別に閲覧・削除することも可能です。「特定の不必要なチャット履歴だけを消して、重要な履歴だけを残す」といったメンテナンスも自由に行えますので、一度自分の設定状態がどうなっているかをしっかりとチェックし、安全かつ快適に履歴が保存される環境を整えておきましょう。
途中で止まった会話の続きを再開するプロンプト
文章やプログラミングコードを生成している途中で回答が不自然に止まってしまった場合、単に「続きを書いて」とだけ返信するのはおすすめできません。AIが直前の文脈を見失い、すでに書いた内容を最初から重複して出力してしまうことがあるからです。
そこで効果的なのが、直前の文末を指定する「アンカー指定型プロンプト」です。
【途中で止まった時の再開プロンプト例】
出力が途中で止まりました。「[直前で止まった文章の最後の数文字]」の続きから出力を再開してください。これまでの文脈とトーンを維持し、重複や省略をせずに残りの部分のみを出力してください。
このように止まった位置を明確に伝えてあげることで、重複なく綺麗な続きを出力させることができます。
AIのテキスト生成は、それまでに生成した単語の確率分布を計算しながら一文字ずつ紡ぎ出す仕組みになっています。そのため、回答が中断されたあとに単に「続けて」とだけ命令すると、AIは「どこまで自分が話したか」の認識が曖昧になり、安全を取って章の冒頭や段落の最初からやり直そうとする習性があります。これが、重複が発生したり全体の文脈が崩れてしまったりする原因なのです。
アンカー指定型プロンプトを使う際のコツは、止まった場所の直前5〜10文字程度を正確にカギカッコ内にコピー&ペーストして指定することです。例えば、「〜というシステム構造になっており、具体的には以下の」という場所で止まっていた場合、『「具体的には以下の」のすぐ後ろから文章を続けてください』と明確に指示を出します。こうすることで、AI内部でコンテキストの接続ポイントが完全に特定され、自然な流れで続きの文章が生成されるようになります。
さらに高度な指示を出したい場合は、出力形式(フォーマット)を再定義する文言を添えるのも効果的です。プログラミングのコード生成中に途切れた場合は、「直前のコードのカッコやインデントを崩さず、〇〇行目の関数記述の続きからコードブロックのみを出力してください」といった補足を加えると、コードの破損を防いで正確に復元させることができます。
長文作成やコード生成の途中でストップしてしまっても、焦って最初からプロンプトを投げ直す必要はありません。アンカー指定型プロンプトを1つ手元に用意しておくだけで、生成された貴重なテキストを無駄にすることなく、スムーズに完全な成果物へと仕上げることができます。
トークン上限や途中停止が発生する原因
回答が唐突にストップしてしまう背景には、AIが一度に出力できる「トークン上限(文字数の限界)」や、安全基準によるセーフティフィルターの発動、通信のタイムアウトなどが関係しています。
特にシステム設計書や長編テキスト、長いプログラムコードを出力させる際は、一回の応答で出力しきれないケースがよく起こります。
こうした出力を防ぐためには、あらかじめ指示を工夫しておくのが賢い方法です。
【予防用プロンプト例】
「ボリュームが大きいため、回答を数回に分けて出力してください。一度に出力しきれない場合は、キリの良いところで止めて『続きを生成しますか?』と確認してください。」
AIの処理単位である「トークン」とは、文章を構成する単語や文字の最小単位のことです。日本語の場合、ひらがなや漢字の組み合わせによって1文字あたり1〜2トークン以上を消費するため、英語に比べて文字数あたりのトークン消費が大きくなる傾向があります。Geminiは非常に巨大なコンテキストウィンドウ(一度に読み込める情報量)を持っていますが、一度の「レスポンス(返答)」で一気に生成できるアウトプットのトークン量には一定の制限が設けられています。この上限に達した瞬間、文章の途中であっても物理的に生成がストップしてしまうわけです。
また、トークン上限以外にも「セーフティフィルター(安全基準)」の誤作動や過剰反応が原因でストップするケースもあります。生成途中の文章に、セキュリティリスクや権利侵害、不適切な表現と誤認されるような単語が偶然含まれると、Googleの自動監視システムが判定を下し、その時点で回答の出力を強制終了させることがあります。この場合はメッセージ入力欄の上に警告アイコンが表示されたり、回答自体が消去される挙動を示します。
さらに、単純なネットワーク通信のタイムアウトも無視できません。長文の推論処理には時間がかかるため、クライアント(あなたのブラウザ)とサーバー(GoogleのAIインフラ)間の通信が途切れてしまうと、画面上では生成が止まったように見えます。
こうした現象を未然に防ぎ、ストレスなく長文を出力させるためには、「構成案を先に作らせてから、各章ごとに順番に書かせる」というステップ分割アプローチが最も有効です。一回で全てを完成させようとするのではなく、段階を踏んで指示を出すことで、途中停止のトラブルを劇的に減らすことができます。
新しいチャットへ分岐して整理する機能の使い方
同じチャット内で何十回もやり取りを続けていると、過去のやり取りがノイズとなり、AIが同じ回答を繰り返したり誤った情報を出したりする「コンテキスト劣化」が起きやすくなります。
そうした時に役立つのが、特定の回答時点から新しい文脈を作成できる「新しいチャットに分岐」機能です。
【分岐機能の使い方】
- 分岐の起点にしたい回答ブロックの下部にある「共有・書き出し」やメニューアイコン(3点リーダー)をタップ
- 「新しいチャットに分岐」を選択
- それまでの前提条件だけを引き継いだ新たなチャットが立ち上がる
不要な試行錯誤のやり取りを排除し、クリーンな状態で別のアイデアを検証したい時に非常に重宝する機能です。
大規模言語モデル(LLM)は、チャット内のやり取りが長くなればなるほど、過去に発言されたすべてのテキストを文脈として読み込み直します。しかし、試行錯誤の過程で発生した誤った回答や、途中で不必要になった雑談・修正指示などが大量に溜まってくると、AIの推論精度に悪影響を及ぼし始めます。これが「コンテキストの汚染」または「コンテキストの劣化」と呼ばれる現象です。結果として、指示を守らなくなったり、以前の提案に引きずられて新しいアイデアが出なくなったりします。
「新しいチャットに分岐」機能(Branching)は、この問題をスマートに解決してくれます。例えば、ブログ記事の企画案を10個出してもらい、そのうち「案3」が非常に良かったとします。そのまま同じチャットで執筆を進めても良いですが、他の9つの不要な案や試行錯誤のやり取りがメモリを圧迫してしまいます。ここで案3の回答部分から「チャットを分岐」させると、案3に至るまでの重要な前提条件だけを保持した状態で、まっさらな新しいスレッドを作成できるのです。
この機能の利点は、元のチャット(親スレッド)もそのまま残るという点にあります。分岐させた新しいチャット(子スレッド)で別の方向性を試してみて、「やっぱり違うな」と思った場合は、いつでも元のチャットに戻って別の回答から再度分岐させることができます。まるでゲームのセーブデータのようにポイントを作っておくことで、AIとのブレインストーミングや複雑な開発業務の効率が飛躍的に高まります。
コンテキストが混ざってAIの挙動が怪しくなってきたと感じたら、会話を無理に続けるのではなく、積極的に分岐機能を使って新しい作業スペースを切り出すテクニックを身につけておきましょう。
別環境やトラブル時にGeminiで前回の続きを開く方法
アカウントを切り替えた時や、他社のAIツールから乗り換える時、あるいは履歴が突然消えてしまった時でも、適切な対処法を知っていれば前回の続きを復元・再開できます。
会話を共有して別アカウントへ履歴を引き継ぐ手順
プライベート用のGoogleアカウントで作成したチャットを、仕事用のアカウントに移して作業を続けたい場合もありますよね。Geminiにはアカウント間の直接データ移動機能はありませんが、「会話を共有」機能を使えば簡単にコピーできます。
【アカウント間の引き継ぎ手順】
- 元のアカウントで対象チャットを開き、画面下の「共有」アイコンから「会話を共有」を選択
- 公開共有リンクを発行してURLをコピー
- 移行先のアカウントでログインしたブラウザでそのURLを開く
- ページ下部に表示される「このチャットを続ける」をクリック
これで移行先のアカウントに過去のやり取りが丸ごと複製され、そのまま前回の続きから対話を開始できます。
この共有リンクを活用したデータ移行は、個人のアカウント切り替えだけでなく、チームや組織内でのノウハウ共有においても抜群の効果を発揮します。たとえば、あなたがGeminiを使って完璧なマーケティングプランや複雑なPythonスクリプトの基礎を構築した場合、その共有URLを同僚に送信するだけで、同僚は自分のGemini環境にその対話ログをまるごとインポートできます。
インポートされたチャットは、元のチャットの「複製(クローン)」として機能するため、移行先でどれだけ質問を重ねたり内容を書き換えたりしても、元のアカウントにある元のチャットには一切影響を与えません。お互いの作業領域を汚すことなく、共同作業のベースとして活用できる点が非常に優れています。
ただし、共有機能を利用する際にはいくつかの注意点があります。まず、発行した共有リンクは「URLを知っている人なら誰でもアクセスできる状態」になります。そのため、社外秘のデータや個人情報、パスワードなどの機密情報が含まれるチャットを共有する場合は、十分に注意してください。共有設定は後から「共有リンクを削除」することでアクセスを遮断することも可能ですが、一度他人のアカウントに「このチャットを続ける」で複製されてしまったデータまでは消去できません。
安全にアカウント間の引き継ぎを行うためにも、共有リンクを発行する前にチャット内に機密情報が含まれていないかを確認し、移行が完了したら元の共有リンクを停止しておくなどのセキュリティ管理を行っておくと、より安心して利用できます。
他のAIから保存した情報やメモリーを移行する方法
ChatGPTやClaudeなど、他のAIサービスで使っていた設定や文脈をGeminiに持ち込みたい時は、「引き継ぎプロンプト」や「保存した情報(メモリー機能)」を活用するのがスムーズです。
これまで使っていたAI側で「これまでの会話の前提条件、決定事項、私のプロフィールをまとめた引き継ぎ用プロンプトを作成して」と指示し、出力されたテキストをGeminiの初回メッセージに貼り付けます。
また、常に守らせたい回答ルールがある場合は、Geminiの設定内にある「保存した情報」にあらかじめ登録しておきましょう。
| 項目 | Geminiでの設定方法 | 得られるメリット |
|---|---|---|
| 基本ルールの記憶 | 設定 >「保存した情報」にテキストで登録 | 新規チャットを始めても毎回前提を説明する必要がなくなる |
| 対話文脈の移行 | 引き継ぎプロンプトを新規チャット冒頭に送信 | 他AIでの議論内容をそのままGeminiへ持ち込める |
現在、生成AI市場には多くの高性能AIが存在しており、用途に応じてChatGPTやClaude、そしてGeminiを使い分けているユーザーも増えています。しかし、ツールを移行するたびに「自分はどのような役職で、どういった文体が好きで、どのような背景でこのプロジェクトを行っているか」をいちいち説明し直すのは非常に時間がかかり、大きなストレスとなります。
この問題を解消するのが、Geminiに搭載されている「保存した情報(Saved Info)」機能です。ここには、例えば「回答は常に結論から書き、敬語は丁寧すぎないラフなトーンにすること」「私はWebプログラマーで、PythonとTypeScriptのコード例を求めています」といった、あなた固有の前提条件や好みを恒久的に記憶させておくことができます。一度設定しておけば、新しいチャットを立ち上げるたびに毎回プロンプトで指示を与える必要がなくなり、いつでも自分用にカスタマイズされた回答を前回の続きのような感覚で受け取ることが可能になります。
さらに、他社AIからの文脈移植を行う際の「引き継ぎプロンプト」の作成テクニックも覚えておくと便利です。元のAIに対して以下のようなメタプロンプトを投げてみてください。
【他AIからの引き継ぎ生成プロンプト】
「これまでの私たちの議論内容をマスターサマリーとしてまとめてください。内容には【プロジェクトの目的】【決定済みの事項】【未解決の課題】【今後のロードマップ】【私の設定・プロンプト上の制約】の5点を含め、別のAI(Gemini)に読み込ませてそのまま作業を再開できるフォーマットで出力してください。」
出力されたサマリーテキストをそのままGeminiの新規チャットに貼り付けて「上記を踏まえて、前回の続きから作業を再開してください」と伝えることで、AIツールの垣根を超えてシームレスに作業空間を移植することができます。
履歴が消失した時にアクティビティから復元する方法
サイドバーから過去のチャットが突然消えてしまった場合は、まずページの再読み込み(Ctrl+Shift+R / Cmd+Shift+R)やアカウントの再ログインを試してみてください。
それでも表示されない場合は、Googleマイアクティビティ(myactivity.google.com)から過去の投稿ログを救出できます。
マイアクティビティ内の「Gemini アプリのアクティビティ」を開くと、過去に自分が送信したプロンプトの履歴が時系列で保存されています。消えてしまった質問テキストをコピーして新しいチャットに貼り付ければ、最小限の手間で文脈を再構築することが可能です。
ブラウザのキャッシュエラーやGoogle側の時限的な障害、あるいは通信不良などによって、サイドバーの履歴一覧が一時的に全消去されたように見えるケースがあります。画面が真っ白になったり「履歴がありません」と表示されたりするとパニックになりがちですが、大抵の場合はGoogleのデータベース上にあなたの対話データがしっかり保存されています。
まずは冷静にブラウザのハードリフレッシュ(キャッシュを無視した再読み込み)を行ったり、一度ログアウトして再度Googleアカウントにログインし直してみましょう。また、複数のGoogleアカウントをブラウザで切り替えて使っている場合、単純に「別のアカウントでGeminiを開いていた」という凡ミスも非常に多く発生します。画面右上のプロフィールアイコンをタップして、現在開いているアカウントが正しいかどうかを必ず確認してください。
それでもサイドバーに履歴が戻ってこない場合の最終手段が、Google公式の「マイアクティビティ」ページからの復元手順です。Googleマイアクティビティ(出典:Google『マイ アクティビティ』)にアクセスし、「Gemini アプリのアクティビティ」という項目を検索すると、過去にあなたがどのようなプロンプトを送信し、どのような画像をアップロードしたかが秒単位のタイムスタンプ付きで一覧表示されます。
AI側の回答そのものはマイアクティビティ上に残らない仕様になっていますが、自分が投げたプロンプトの「原文」が完全に保持されているため、それを順番にコピーして新しいチャットに送信し直すことで、消えてしまったチャットの文脈を再現することができます。万が一のトラブルの際の緊急避難ルートとして、この復元方法を頭の片隅に入れておきましょう。
ピン留めや名前変更で履歴を整理するテクニック
頻繁にアクセスする重要なチャットは、埋もれてしまわないようにサイドバーで整理しておくのがおすすめです。
- ピン留め(固定):チャット名の横にある3点リーダーから「固定」を選択すると、常にサイドバーの最上部に配置されます。
- 名前の変更:自動生成されたタイトルを「ブログ執筆_プロット作成」のように分かりやすい名称に変えておくと、検索性が一気に上がります。
プロジェクトごとにタイトルを整えておくだけで、前回の続きを開始する際のストレスが大幅に軽減されますよ。
Geminiを日常的に活用していると、サイドバーの「最近」セクションはあっという間に数十個から百個以上のチャットで埋め尽くされてしまいます。デフォルトの状態だと、あなたが最初に投げた質問の1行目が自動的にスレッド名として命名されるため、「こんにちは」や「以下の文章を校正して」といった似たようなタイトルが乱立し、どれが何の会話だったのかを探すだけでも一苦労することになります。
作業効率を極限まで高めるためには、チャットを作成した直後、または区切りがついたタイミングでスレッド名をリネーム(名前変更)する習慣をつけましょう。おすすめの命名ルールは「【カテゴリ/プロジェクト名】具体的な作業内容_日付」といった構造です。例えば「【ブログ】Gemini再開方法_記事構成案」や「【Python】スクレイピングコード改修」のように設定しておけば、一目で目的のチャットを見つけ出すことができます。
さらに、現在進行形で毎日アクセスするような長期的プロジェクトのチャットについては、必ず「ピン留め(固定)」機能を活用してください。ピン留めされたチャットは、新しいチャットをどれだけ生成してもサイドバーの最上部エリアに常時固定されます。スクロールして過去ログを探す時間がゼロになり、Geminiを開いた瞬間に1クリックで「前回の続き」へとアクセスできるようになります。
また、役割が終わった古いチャットや、単発の質問で終わった不要なスレッドは、定期的に「削除」しておくことも重要です。サイドバーの視認性が向上するだけでなく、誤って古いスレッドに新しい質問を投げ込んでしまうといったミスも防ぐことができます。整理整頓された環境を作ることこそが、Geminiを使いこなす一番の近道です。
リセットプロンプトでループ現象を解消するコツ
会話が長くなると、AIが直前の回答を何度も繰り返してしまう「ループ現象」に陥ることがあります。この状態になってしまったら、思考を一度リセットさせる指示を与えてみましょう。
【ループ解消プロンプト例】
「Gemini、直前の回答ループを解除してください。これまでのスレッドの固定観念を捨て、次の指示にのみ従って回答を作成してください。」
それでも改善しない場合は、現在のチャットの要約を出力させた上で「新しいチャット」を立ち上げ、要約を貼り付けて再開するのが最も確実な復旧策になります。
AIとの対話が長文化してきた際に発生する「ループ現象(同じ回答を何度も繰り返す、または同じような修正案しか出さなくなる症状)」は、AIの内部アルゴリズムが直前の自分の出力結果に強いバイアス(執着)を受けてしまうことで発生します。AIは直前の文脈を参考にして次の言葉を予測するため、一度ループにハマると自力でそこから抜け出すのが非常に難しくなるのです。
このループを力づくで脱出させるための手法が「リセットプロンプト(メタ指示)」の投入です。AIに対して「あなたは今、同じ回答を繰り返すループ状態に陥っています。思考を一旦リセットしてください」と客観的な指摘を与え、直前の回答コンテキストを無視させる文言を明確に与えます。これにより、AIの内部状態が再計算され、ループから脱出できるケースが多くあります。
しかし、何度リセットプロンプトを試しても、過去の膨大なテキスト情報が邪魔をしてループから抜け出せない場合もあります。その際の最も確実で時間を無駄にしない解決策は、「現在の状態を要約させて、新しいチャットへ移行する」というステップです。
【ループ発生時の完全脱出手順】
- ループが発生しているチャットで「これまでの決定事項と現在の課題を300文字程度で簡潔に要約してください」と指示する
- 生成された要約テキストをコピーする
- 画面左上の「新しいチャットを作成」をクリックする
- 「以下の前提と要約を引き継いで、作業を再開してください:[コピーした要約]」と送信する
この手順を踏むことで、ループの原因となっていた不要な過去ログをすべて捨て去り、必要な情報だけを抽出したクリーンな状態で作業を再開できます。「おかしいな?」と感じたら粘りすぎず、すぐに新規チャットへ要約を移行するのが、スマートにGeminiを使いこなすコツです。
Geminiで前回の続きをスムーズに活用するまとめ
Geminiで前回の続きからスムーズに作業を再開するためのポイントを改めて整理しておきます。
- アクティビティ保存設定を常に「オン」にしておく
- 回答が途中停止した時は「アンカー指定型プロンプト」で復旧する
- 会話が長くなったら「新しいチャットに分岐」や「引き継ぎプロンプト」でノイズを減らす
- 履歴が消えた時はマイアクティビティからプロンプトログを回収する
これらのテクニックを覚えておけば、文脈が途切れて時間を無駄にすることもなくなり、Geminiでの作業効率が格段にアップします。ぜひ日々の作業に取り入れてみてくださいね。
