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NotebookLMでソースが追加できない時の原因と対処法

NotebookLMでソースが追加できない時の原因と対処法

NotebookLMを使いこなす上で、まず知っておきたいのがシステム上の「物理的な限界」です。実は、エラーが出てソースが追加できない原因の多くは、Googleが設定している容量や個数の制限に引っかかっているケースがほとんどなんですよね。自分では「これくらい大丈夫だろう」と思っていても、AI側からすると「もうキャパオーバーだよ!」という状態になっているかもしれません。ここでは、意外と見落としがちな数字のルールについて、初心者の方でも分かりやすく、かつ深掘りして解説していきます。これを知っておくだけで、無駄なエラーに悩まされる時間が激減しますよ。

目次

NotebookLMでソースが追加できない時の物理的制限

ノートブックあたりのソース数上限と50個の壁

NotebookLMでは、1つのノートブックに入れられる資料の数に明確な決まりがあります。現時点では、1つのプロジェクト(ノートブック)につき、最大50個までと決められています。この「50個」という数字、多いようでいて、リサーチを本格的に始めると意外とあっさり到達してしまうんですよね。PDF、Googleドキュメント、Googleスライド、ウェブサイトのURLなど、ソースの種類を問わず合計でカウントされます。50個を超えてしまうと、新しいソースを追加しようとしてもボタンが無効化されたり、「ソースを追加できません」という無慈悲なエラーが表示されたりします。

なぜこのような制限があるのかというと、AIが情報を検索・参照する際の「コンテキストウィンドウ」の最適化に関係しています。あまりに膨大なソースを一度に読み込ませると、AIがどこを参照すべきか迷ってしまい、回答の精度が落ちたり、ハルシネーション(もっともらしい嘘)をつく可能性が高まったりするんです。情報の質を保つための、いわば「安全装置」のようなものですね。

もし50個を超えてさらに資料を読み込ませたい場合は、以下の2つの方法を試してみてください。

  • 情報の断捨離: 内容が重複しているソースや、重要度の低いソースを削除する。
  • ノートブックの分割: 「市場調査用」「競合分析用」といった具合に、テーマごとに新しいノートブックを作成して資料を分散させる。

適切な「情報の取捨選択」をすることが、NotebookLMを賢く使いこなすための第一歩かなと思います。

PDFやテキストのファイルサイズ容量制限

個数だけでなく、ファイル1つあたりの「重さ」にも制限があります。特に画像がたくさん入ったプレゼン資料のPDFや、数千ページあるような分厚い技術マニュアルをアップロードする際は注意が必要です。テキストだけのファイルなら問題なくても、高画質な図解や写真が含まれていると、あっという間に制限に引っかかってしまいます。追加できない原因が「容量オーバー」であることに気づかないと、何度もリトライして時間を無駄にしてしまうので、以下の表を参考に自分のファイルサイズをチェックしてみましょう。

ファイル形式サイズ制限内容・文字数の目安主な対策
PDFファイル最大 200MB1ソースあたり50万語まで圧縮ツールでの軽量化・分割
テキストファイル最大 25MB約50万文字まで不要なログデータの削除
Google ドキュメント制限なし(ドライブに依存)50万語まで特になし(長すぎる場合は分割)

200MBを超えるような巨大なPDFは、Adobe Acrobatなどのオンライン圧縮ツールを使ってサイズを落とすか、あるいは「序章〜3章」「4章〜終章」のようにファイルを分割してアップロードするのが賢いやり方かなと思います。また、画像内の文字が読み取れない「画像型PDF」の場合は、OCR処理を事前に行っておかないと、追加はできても中身が空っぽ……なんてことにもなりかねません。

日本語の文字数制限と50万語カウントの注意点

NotebookLMのシステムは、もともと英語の「単語数(Word Count)」をベースに設計されています。ここが日本語ユーザーにとって少しややこしいポイントなのですが、1ソースあたり約50万語相当という非常に大きな枠が用意されています。英語の「50万語」は、一般的なビジネス書に換算すると数冊分に相当する膨大な量です。日本語の場合、ひらがな、カタカナ、漢字が混じり合っているため、英語と全く同じカウントにはなりませんが、普通に使う分にはまず使い切れないほどのキャパシティがあると考えて大丈夫です。

ただし、注意したいのは「50万語を超えた場合」の挙動です。システム上、上限を超えた部分は切り捨てられたり、AIの解析対象から外れてしまったりする可能性があります。例えば、数年分にわたる膨大な会議の議事録を一気に一つのファイルとして読み込ませると、後半部分のデータが無視されてしまい、AIが「そんな記述はありません」と回答してしまうリスクがあるんです。もしあなたが膨大な一次情報を扱おうとしているなら、情報の抜け漏れを防ぐために、あらかじめ10万文字程度の単位でテキストを小分けにして登録することをおすすめします。その方がAIも情報を整理しやすくなり、結果として回答の精度がグッと上がるはずですよ。

ソースの文字化けや解析エラーを防ぐ事前対策

「ファイルは正常にアップロードできたはずなのに、ノートブック上で中身を確認すると記号だらけで文字化けしている」「AIがトンチンカンな回答しかしない」……。そんな時は、ソースの「文字エンコード」や「ファイル構造」に問題がある可能性が高いです。特に数年以上前に作成された古いテキストファイルや、特殊な業務ソフトからエクスポートしたデータなどは、日本語の標準的な文字コード(UTF-8)ではない形式(Shift-JISなど)で保存されていることがあり、これがNotebookLMにとっての天敵になります。

文字化けを防ぐ一番確実でシンプルな方法は、「一度メモ帳やテキストエディタで開き、『名前を付けて保存』から文字コードをUTF-8に指定して保存し直す」ことです。たったこれだけの作業で、AIの認識率が劇的に改善します。また、スキャンしただけのPDFで文字が画像データとして認識されている場合は、Googleドライブに一度アップロードして「Googleドキュメントとして開く」ことで、Googleの強力なOCR機能を使ってテキスト化してから取り込むのが裏技的なテクニックです。

さらに、1行が数千文字も続くような「改行がないテキスト」も、AIが文脈を区切るのを難しくさせます。適度に改行が入っているか、目次や見出しがはっきりしているか、といった「人間にとっても読みやすい形式」に整えてあげることが、NotebookLMを味方につけるコツですね。

権限不足でソースが追加できない時の管理者設定

個人のGmailアカウントではなく、会社や学校の「Google Workspace」アカウントを使っている場合に直面するのが、この「権限」の壁です。「ソースを追加しようとするとボタンがグレーアウトしている」「このサービスを利用する権限がありませんという通知が出る」といった症状があるなら、それはPCやブラウザのせいではなく、組織の管理者によって機能が制限されている可能性が非常に高いです。Googleの最新AI機能は、セキュリティ上の理由からデフォルトで「オフ」に設定されていることが多いため、ユーザーが自分自身の力だけで解決することはできません。

このような状況では、まず自分が所属している組織のIT管理部門やシスアドの方に相談する必要があります。「業務効率化のためにGoogleのAIツールを使いたい」と伝え、Google管理コンソールから「早期アクセスアプリ」の設定を変更してもらう必要があります。これを許可してもらえない限り、どれだけ設定をいじってもソースの追加はできません。まずは、自分のアカウントが個人のものか、組織のものかを確認してみましょう。

Google Workspaceの早期アクセスアプリ有効化手順

管理者に相談する際、以下の手順を伝えるとスムーズに話が進むかもしれません。管理者が設定を迷っている場合に備えて、メモしておくと便利です。

  1. Google管理コンソール(admin.google.com)にログイン。
  2. サイドメニューから「アプリ」>「その他のGoogleサービス」を選択。
  3. サービス一覧から「早期アクセスアプリ(Early Access Apps)」を見つける。
  4. サービスのステータスを「オン」に変更し、保存する。

設定変更がシステム全体に反映されるまでには、数時間から最大で24時間ほどかかることがあります。「設定したよ!」と言われてすぐに試してもダメな場合は、少し時間を置いてから再度チャレンジしてみてください。なお、組織のポリシー(機密保持規定など)によっては許可されないケースもあるため、その場合は私用のGoogleアカウントで試してみるのも一つの手ですが、機密情報の取り扱いには十分注意してくださいね。


NotebookLMでソースが追加できない環境トラブル

物理的な制限もクリアしているし、権限もある。それなのに、なぜかアップロードのプログレスバーが0%から動かなかったり、途中で「通信エラー」と出て止まってしまったりする……。そんな時は、AI側の問題ではなく、今あなたが使っている「環境(ブラウザやネットワーク)」に原因が潜んでいることが多いんです。AIツールは非常に繊細な通信を行っているため、ちょっとした設定の食い違いがエラーに繋がります。ここでは、ITに詳しくない方でも今すぐ試せる、環境トラブルの解決策を順番に紐解いていきましょう。

ブラウザのキャッシュ削除と最新版への更新手順

NotebookLMは、Googleが提供する最先端の実験的プロジェクトの一つです。そのため、凄まじいスピードで日々アップデートが繰り返されています。古いバージョンのブラウザ(特にGoogle Chrome以外)を使っていると、新しい機能に対応できず、ソースのアップロード処理でエラーを吐いてしまうことがよくあります。まずは、お使いのブラウザが「最新の状態」であるかを確認してください。Chromeなら「設定」→「Google Chromeについて」から簡単にアップデートが可能です。

また、意外とバカにできないのが「キャッシュ(一時保存データ)」の存在です。過去にNotebookLMにアクセスした際の古いデータがブラウザ内に残っていると、それが新しいプログラムと喧嘩して、挙動を不安定にさせることがあります。「なんか動きがおかしいな?」と思ったら、ブラウザの履歴から「キャッシュされた画像とファイル」を削除してみましょう。これだけで、嘘のようにサクサクとソースが追加できるようになるケースは本当によくあります。まさに「IT界の万能薬」的な対処法ですね。

シークレットモードでの拡張機能干渉チェック

ブラウザの機能を便利にする「拡張機能(アドオン)」。広告ブロック、翻訳ツール、ダークモードへの変更など、皆さん色々と入れているかと思いますが、実はこれがNotebookLMの「ソース追加」を邪魔している犯人かもしれません。特に強力な広告ブロック系のツールや、ページのスクリプトを制限するセキュリティ系のアドオンは、ソースをサーバーへ送信する動きを「不審なポップアップ」や「不正な通信」と勘違いしてブロックしてしまうことがあるんです。

原因を特定する一番簡単な方法は、ブラウザを「シークレットモード(プライベートウィンドウ)」で開いてNotebookLMにログインし、ソースを追加してみることです。シークレットモードでは原則として拡張機能がすべて無効化した状態で動作するため、もしこのモードで正常に追加できるなら、原因は十中八九、導入している拡張機能のどれかにあります。一つずつ拡張機能をオフにして「犯人探し」をするのは面倒かもしれませんが、一度特定してしまえば、NotebookLMを使う時だけその機能をオフにするなどの対策が取れますよね。

VPNやネットワーク接続の安定性とタイムアウト

大容量のPDFや長いドキュメントをアップロードする際、通信環境が不安定だとデータの送信が途中で途切れ、「読み込み中」のままフリーズしたり、タイムアウトエラーが発生したりします。特に注意が必要なのが、社内のセキュリティを守るための「VPN」や、公共のフリーWi-Fiです。これらは大容量のデータ通信に制限をかけていたり、特定のサーバーへのアクセスを遮断していたりすることがあります。また、通信経路の暗号化によって実効速度が落ち、NotebookLM側の待ち時間を超えてしまう(タイムアウト)こともあるんです。

ネットワーク関連で詰まっていると感じたら、以下の対策を試してみてください。

チェック項目具体的なアクション
VPNの接続一時的にVPNをオフにしてアップロードを試す
Wi-Fi環境スマホのテザリングや、より安定した有線・高速Wi-Fiに切り替える
プロキシ設定会社のネットワーク制限がないか情シスに確認する

特に数件まとめて追加しようとして失敗する場合は、面倒でも「1ファイルずつ」順番に追加していくことで、ネットワークへの負荷を減らし、成功率を高めることができますよ。

YouTube動画の字幕設定や非公開設定の確認

NotebookLMの目玉機能の一つが「YouTube動画のソース化」ですが、ここにも特有の落とし穴があります。URLを貼っても「ソースを追加できませんでした」となる場合、まず疑うべきは動画の「字幕(トランスクリプト)」の有無です。NotebookLMは映像そのものを人間のように見ているわけではなく、その動画に付随している「文字起こしデータ」を読み取って理解しています。つまり、文字起こしデータが存在しない動画は、NotebookLMにとっては「白紙」と同じなんです。

  • 字幕が生成されていない: アップロードされたばかりの動画や、投稿者が字幕生成を許可していない動画は読み込めません。
  • 非公開・限定公開設定: 自分が閲覧権限を持っていない非公開動画や、ログインが必要な年齢制限付き動画も、NotebookLMのシステムがアクセスできないため対象外となります。
  • 動画の長さ: 極端に長い動画(数時間を超えるライブ配信のアーカイブなど)は、文字起こしデータの容量制限に引っかかることがあります。

基本的には「YouTube上で誰でも見られて、右下の設定から字幕を表示できる動画」であればスムーズに追加できるはずです。もしどうしても追加したい動画がダメな場合は、YouTubeの標準機能で文字起こしをテキストとしてコピーし、それをGoogleドキュメントに貼り付けてからソースとして追加する、という「力技」が有効ですよ。

読み込み中から進まないスタック状態の解消法

非常に稀なケースですが、アップロードの途中でエラーが発生し、画面上ではずっと「読み込み中……」のぐるぐるマークが出たまま、消すことも追加することもできなくなる「スタック状態」に陥ることがあります。この状態になると、ブラウザをリロードしても、ログインし直しても、そのソースが「幽霊」のように残り続けて、新しい操作を邪魔してしまうことがあるんですよね。これはブラウザ側の問題というより、NotebookLMのサーバー側で処理が迷子になっている状態です。

このような場合の最終手段は、「問題が起きているノートブックごと削除し、新しいノートブックを作り直す」ことです。特定のファイルが原因でノートブック全体のインデックス(索引)が壊れてしまっている可能性があるため、一部を直すよりも「箱ごと新しくする」方が圧倒的に早く復旧できます。もちろん、今まで作成した「メモ」などは消えてしまうので、削除前に内容をコピーして控えておくのを忘れないでください。急がば回れ、ですね。

NotebookLMでソースが追加できない悩みへの結論

さて、ここまでNotebookLMでソースが追加できない時の原因と対策を網羅的に見てきましたが、いかがでしたでしょうか?「なんだ、そんなことか!」という単純な理由から、「情シスに相談が必要な設定」まで様々でしたね。最後に、トラブルに直面した時のチェックリストをまとめておきます。もし動かなくなったら、まずはこの順番で確認してみてください。

  • 物理制限: ソース数は50個以内か?1ファイル200MBを超えていないか?
  • 環境: ブラウザは最新のChromeか?キャッシュはクリアしたか?
  • 干渉: シークレットモードで試してもダメか?(拡張機能のチェック)
  • ファイル形式: PDFをテキスト化したり、文字コードをUTF-8に変えてみたか?
  • YouTube: その動画に字幕データは存在しているか?
  • 組織設定: Workspaceアカウントの場合、早期アクセスアプリはオンになっているか?

AIツールは魔法のように便利ですが、まだ発展途上の部分もあります。エラーが出ても焦らず、一つずつ要因を切り分けていけば必ず解決策が見つかります。この記事が、あなたのNotebookLM活用の一助になれば嬉しいです。

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